中村稔弥、左のロングリリーフで唯一無二の存在に。先輩右腕の“真似”で「良い感覚が掴めてきている」【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#4】
2021/06/13
千葉ロッテマリーンズの中村稔弥投手は、清峰高、亜細亜大からプロ入りした3年目左腕。これまで先発、中継ぎ問わず幅広い役割を担っている。今年は交流戦から主にロングリリーフとして起用され、12日の読売ジャイアンツ戦では3回途中から5イニングを投げて1失点と好投した。日に日に存在感を増している左腕に、現状とこれからを訊いた。(ロッテの若手選手にインタビューする企画の第4回)
「思いっきり投げてもバッターに合わせられる」
「自分の役割が、毎年、毎年あると思うので、そこでチームに貢献して、みんなの信頼を少しずつでも取っていけたらなと思います」
2020年は16試合に登板(11先発)。9月11日のオリックス・バファローズ戦ではノーヒットノーランの予感もみせた。それだけに今年は先発ローテーションとしての活躍に期待の声も大きかった。
だが、今季初先発となった4月23日の福岡ソフトバンクホークス戦では、5回1失点と好投したものの、翌週30日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、5回5失点(自責3)。即ファーム降格を告げられた。
それから約1カ月後に中継ぎとして再び1軍マウンドに戻ってきたが、復帰登板となった広島東洋カープ戦でいきなり2点を奪われた。
「中継ぎに入って、広島戦で打たれてしまって。やっぱり思いっきり投げてもバッターに合わせられるということが(分かった)」
先発ほどペース配分を考える必要はないとはいえ、中村稔も150キロを超えるような剛速球で押すタイプの投手ではない。先発として結果を残せず、中継ぎで戻ってきても簡単に失点を許してしまった。1軍戦力であり続けるためには、なにかを変えなければならない。