小野郁が歩むクローザーへの道「益田さんを追い越せるように」 マリーンズ担う“バージョンアップ”に期待【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#6】
2021/07/07
今季の手応えは全然ない…?
今季は前半戦だけですでに32登板と、昨年をはるかに上回るペースでマウンドに上がっている。一見順調そうに思えるのだが、本人にとってはそうではないらしい。
「(今季は)手応えは全然ないです。去年に比べたら全然まだ納得できるような投球をまだそんなにできていない。投げさせてもらっているっていう感じでまだやっている」
だが、それもステップアップ途中であることが要因だろう。ベンチの期待も日増しに大きくなり、昨年よりも求められるハードルが上がっているのだ。
「去年とシチュエーションが違うところで結構投げさせてもらっていることも多かったので、より勝ってる場面だったり、僅差の場面だったりが多くなってきていて。そこで全然結果が出てないっていうのが悔しい」
それでも今年はここまで30回2/3を投げて、奪った三振は39。39イニングをかけて32奪三振だった昨季から奪三振率を大きく向上させている。だがその内容には不満があるのだという。
「三振は去年よりは、もう去年の数は超えているんですけど、欲しいときに三振が取れていないのかなというのがあるので。もっと内容をしっかりやって、その中で三振が増えるようなら嬉しいですけど、ただ点の入った後の三振とかを結構取っているので、点を取られる前とか、ランナー出す前にしっかり三振を取れるようになれれば」
三振を奪えるというのは、クローザーにとって重要な資質の一つだ。その意味では、一歩一歩着実にクローザーへの道を進んでいると言えるのではないだろうか。