言ってしまえば“裏方”のような――三木亮の献身性を支えるプロとしての矜持「一日一日しっかり準備」【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#7】
2021/07/15
「一勝でも多くチームの勝利に貢献できるように」
取材を行う中で、その話しぶりに人から愛されるであろう人柄が感じ取れた。この人柄や雰囲気というのも、彼の大きな武器と言えるはずだ。
“裏方”のようなと言った真意は、常にチームのためを思う心、つまり献身性の表れなのだろう。
三木の仕事は多岐にわたる。たとえ一つ一つは小さなことであっても、すべて合わせればチームにとって大きな意味をもつ。それは他の選手に取って代われない唯一無二のものだ。そしてそれこそが、いま三木に求められている“裏方”のような役割なのだ。
「思い描いている目標というのはやっぱりスタメンで、レギュラーで。まあ野球選手みんなそうだと思うんですけど。そこを目標にしてやっていかないといけないと思いますし、(一方で)それができる選手というのも限られていると思う。
いまの自分の立場はしっかり考えた上で、どういう状況でも試合で『行ってくれ』って言われたら、そこでしっかり求められているパフォーマンスが出せるように、これからも一日一日しっかり準備して、一勝でも多くチームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」
ただの“便利屋”とも違う、オリジナルの新たなロールモデルを確立しつつある三木。その求められる役割に応え続ける限り、彼は一軍戦力足り得、チームに欠かせない存在となる。そしてまた、「スタメンで、レギュラーで」出場する三木も、近いうちに実現させてほしい。
取材・文 森田深志