『左は永野がいる』と言われるように。永野将司は転んでもただでは起きない投手だ【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#8】
2021/07/21
「真っすぐだけじゃ上では通用するのが難しい」
「開幕する前は肩を痛めていて、3カ月プレーできなかったんですけど、先々週ぐらいからようやく実戦に復帰できて。出遅れたスタートになったんですけど、アピールできるように頑張っています」
そう話すのは、今季4年目を迎えた左腕・永野将司だ。今季はここまでファームで7イニングを投げ、無四球、7奪三振。一軍昇格に向け、いま着実に状態を上げつつある。
昨年は、一軍公式戦で自己最多となる13試合に登板。手応えと課題をそれぞれ持ち帰ってきた。
「やっぱり甘くいったり、要求通りいかなかったり、指にかかっていないときは、簡単に痛打される。真っすぐとか変化球とかが(コースに)決まったときは、自分でも通用するなと思ったので、今年は真っすぐの精度と変化球の精度を上げていけばやっていけるという手応えは、多少ありました」
一軍戦力として定着するために、永野はいま「変化球でカウントを取る」ことに重点的に取り組んでいる。
「一番自信のある球種は真っすぐなんですけど、真っすぐだけじゃ上では通用するのが難しいと思ったので、カーブとストレートに近い変化球であるツーシームに取り組んでいます。カーブでいつでもカウントをとれるように、ツーシームはストライクゾーンでカウントをとれるように練習しています」
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