“美馬フォーク”で飛躍。育成・森遼大朗、支配下へ向かって邁進中「今年はファームで最多勝」【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#9】
2021/07/22
「僕はとにかく0に抑えるだけ」
「ここ3カ月くらいは、かなりいい感じに投げられている」
そう手ごたえを語るのは、育成選手として4年目を迎えた森だ。ここまで13試合に登板し、チームのエースというべき成績を残している。7勝(1敗)、勝率.875はファーム両リーグトップで、防御率も楽天の釜田佳直に次ぐ2位の数字だ。
順調なステップアップを見せる右腕のこれまでを、年度別に振り返ってみよう。
1年目「1年目はけがで投げれなくて…」
1試合(1回)、0勝0敗、奪三振0、与四死球1、防御率0.00
2年目「2年目も途中でけがしてしまって」
17試合(34回1/3)、2勝2敗、奪三振26、与四死球18、防御率6.29
3年目「去年からはそれなりに投げさせてもらって」
12試合(51回)、1勝4敗、奪三振38、与四死球19、防御率3.71
4年目(今年)
13試合(73回)、7勝1敗、奪三振55、与四死球32、防御率2.22
※7月21日時点
昨年は結果を残し、育成再契約を勝ち取った。そして今年、飛躍のシーズンを迎えている。抜群の安定感で勝ち星を重ね、チーム唯一の規定投球回をクリア。リーグでも1、2を争う投手として、首位を走るチームの原動力となっている。
「(ここまでは)結果だけ見ればいい感じに見えるかなと思う。自分でも数字、防御率とかは結構意識しているんですけど、勝ち星については、点を取ってくれるのは野手の方々なので、僕はとにかく0に抑えるだけというか、その辺は分けて考えています」