“美馬フォーク”で飛躍。育成・森遼大朗、支配下へ向かって邁進中「今年はファームで最多勝」【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#9】
2021/07/22
「美馬さんにフォークを教えてもらって…」
森に、ピッチングで自信のあるところを訊ねると、次の答えが返ってきた。
「打者に対してインコースにしっかり投げ切るというところと、真っすぐとスライダーのコンビネーションかなと思います」
そして今年、そのコンビネーションに新たな武器が加わった。美馬(学)直伝のフォークである。
「美馬さんにフォークを教えてもらって、そのフォークをシーズン始まったぐらいに投げだしたんですけど、それがうまくハマって、去年とは違う感じで投げれている。今までだったらそんなに空振りとかを取れなかったんですけど、美馬さんに教えてもらってからは、空振りとか、カウント取ったりとか(有効に)使えるようになりました」
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長をみせる森だが、飛躍の陰にはベテランの存在があったのだ。
「今年は真っすぐが2キロくらい伸びて、力強さも出てきて。そのストレートを軸に、スライダーであったり、フォークであったりというのを、しっかり投げ込めているので、そこらへんは今までとはちょっと違うかなと思います」
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