藤川球児、シーズン38試合連続無失点の軌跡。シーズンセーブ数、ホールド数は歴代2位タイ――NPB歴代1位記録の詳細を振り返る【プロ野球史を振り返る】
2020/05/29
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藤川、2006年シーズンの全貌は?
阪神・藤川球児は2006年4月15日から7月11日の間に38試合連続無失点を記録。豊田清(当時西武)が持つNPB連続無失点記録(34試合)を更新した。
2006年の藤川は、「JFK」の一角として開幕からセットアッパーの役割を担った。開幕2試合目の4月1日ヤクルト戦で同年初登板。5試合目の登板となった4月15日広島戦が登板試合連続無失点記録の幕開けとなった。4月は12試合(16回2/3)を投げ、9ホールド、防御率0.54を記録した。
5月は失点を喫することなく、13試合(17回)に登板し、3勝9ホールド、防御率0.00を記録。同月時点で21試合連続無失点となった。6月も記録を更新し続け、13試合(15回)に登板し、3セーブ8ホールド、2ヶ月連続の防御率0.00を記録。この時点で豊田の記録に並んだ。
そして迎えた7月4日横浜戦。前月下旬から故障離脱した久保田智之(元阪神)に代わりクローザーを任されており、この試合でも2点リードの9回に登場。危なげなく三者凡退に切って取り、NPB連続無失点記録を更新。以降も登板3試合を無失点とし、38試合連続無失点まで記録を伸ばした。12日の広島戦で1失点し、記録はストップしたが、同月はこの失点のみに抑え、9試合(12回)を投げ、1勝7セーブ、防御率0.75を記録した。
8月は戦線離脱した影響もあり、5試合(6回1/3)の登板で、防御率4.26となったが、9月に入ると安定した投球を取り戻した。9、10月は11試合(12回1/3)を投げ、6セーブ4ホールド、防御率0.73を記録した。
防御率0.68と圧倒的な数字を残した2006年の藤川。同年は奪三振率も13.88と際立っており、登板した66試合のうち62試合で奪三振を記録した。