ドラフト2023候補の注目遊撃手…仙台大・辻本倫太郎が神宮で輝くまでの歩み
2022/11/22
川浪康太郎
酸いも甘いも噛み分けた大学3年目
神宮の舞台に戻ってくるまで、充実の1年を歩んできた。春のリーグ戦は全試合にスタメン出場し、初のベストナインを獲得。その後は大学日本代表に選出され、国際大会でも結果を残した。代表では普段接する機会の少ない大学トップレベルの選手と積極的にコミュニケーションを図り、打撃、守備、そして一流選手としての振る舞いなど、多くのことを吸収した。
一方、秋のリーグ戦は打撃不振に陥る。序盤は長打狙いの打撃を意識したが、タイミングが合わずフライアウトが続く場面が目立った。開幕から7試合を終えた時点でわずか2安打。それでも8試合目の東北学院大2回戦で左右に二塁打を飛ばし復調のきっかけをつかむと、最終節の東北福祉大1回戦では初回に先制3ランを放った。不振でも自らを信じ、打撃スタイルを貫き通したことが、完全復活につながった。