【WBC2023コラム】“大健闘”の中国代表、世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」から得た“価値あるもの”
2023/03/10
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Takeshi Terashima
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Getty Images
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WBC2023 最新情報
WBC1次リーグB組が9日、東京ドームで開幕。3大会ぶりの世界一を目指す日本代表・侍ジャパンは、中国に8-1で快勝し、白星発進。大谷翔平が「3番・投手兼指名打者」で先発出場し、投げては最速160キロを連発して4回無失点。打っては2点タイムリー二塁打を含むマルチ安打で勝利投手となり、“リアル二刀流”の真骨頂を見せた。
過去4大会のような“アンダードッグ”ではない中国
初戦で侍ジャパンと相まみえた中国代表。過去4大会とは違い、今大会は未知数な点も多い。その筆頭が、米国人の父と中国出身の母を持つシンガポール出身の身長190センチの長身右腕アラン・カーターだ。150キロを超える速球を誇り、1月には大谷がプレーするエンゼルスとマイナー契約を結んだ。
また、27歳の中継ぎ右腕チュ・グォンは韓国のKTウィズで8季を過ごし、2020年には最多ホールドのタイトルに輝いている。
中国人の父と韓国人の母の間に生まれた中国・朝鮮族出身の朱権は2005年に韓国国籍を取得。しかし、両親や祖父母の国の代表として出場が可能なWBCの規定と、中国野球協会が朱権にラブコールを送った末に、2017年大会に続き、今回も中国代表としてWBCに出場する。朱権は韓国戦には登板しないという条件で中国代表に参加したため、日本戦に照準を合わせて来ることは必至だ。これらの選手に関してはデータに乏しい分、勝って弾みをつけたい侍ジャパンに立ちはだかる存在だ。