日韓戦で“引導”を渡した侍ジャパン 懸念される韓国野球界の未来とは…【WBC2023コラム】
2023/03/11
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韓国球界は“冬の時代”を迎えてしまうのか…
一方、この結果を受け、韓国は残り3戦全勝したとしても、日本を含む他のチームの“取りこぼし”がない限り、3大会連続の1次ラウンド敗退となる。思わぬ敗戦を喫するのがオーストラリアだったとしても、直線対決で敗れており、加えて2試合で21失点もしているため、失点率でも分が悪く、よほどの“奇跡”が起こらない限り、韓国ナインはこのまま帰国することになるだろう。
現在、韓国球界を取り巻く環境は厳しい。新型コロナ防疫違反や飲酒運転、禁止薬物事件、暴力事件が発覚し、果ては八百長疑惑といった相次ぐスキャンダルに見舞われ、東京五輪での屈辱的な敗退も相まって、韓国プロ野球のOB会である一球会のユン・ドンギュン会長が「元選手を代表してお詫びします」と、異例の謝罪文を公開する事態に陥り、韓国プロ野球の人気は激減、絶体絶命の危機に瀕しているのだ。
そんな嫌な流れを変えるべく臨んだ今大会の韓国代表。しかし、まさかの開幕2連敗で、準々決勝進出は厳しくなった。このまま韓国の野球は沈んでしまうのか…。この日の3塁側スタンドには、多くの韓国人の野球ファンが集い、応援する姿が見受けられたが、そうした熱心なファンの期待を裏切り続けるようなら、韓国球界の将来は暗いものとなってしまうかもしれない。
奇しくも、イチローが17年前の第1回WBCのアジアラウンドを前に口にした「(韓国を含めたアジア各国に対し)向こう30年は日本に手は出せないなという感じで勝ちたいと思う」の発言が現実のものとなっている。当時は、その発言が韓国ナインを燃えさせたが、今となっては、その現状を受け入れ、さらに奮起できる底力もメンタルも、今の韓国ナインは持ち合わせてはいない。
【了】