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侍Jも要注意。“史上最強”中国、メジャー経験者多数で投打に安定【WBC戦力分析】

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が3月7日から順次始まっていく。現地にいる多くの野球評論家は「中国代表の3連敗もあり得る」と予想しているが、果たしてどうなるのだろうか。

2017/02/26

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中国に野球を広げるチャンス

 日本、キューバ、オーストラリアと強豪国ぞろいのプールB。そう簡単に勝てる相手ではない。
 
 現地の野球評論家の多くは「中国代表が3連敗を喫する可能性が高いのではないか」と予想し、他国でも厳しい見方をする声が圧倒的だ。
 
 マクラーレン監督は、そんな予想を物ともしていない。
 
「中国野球はだんだん進歩していく。1勝を取るだけではなく、次のラウンドに進出することももちろん目標。だが、現実は簡単ではない。我々は、我々の野球をしっかりとやりたい」
 
 今回のWBCで「中国の人々に野球の魅力を感じせたい」ようだ。中国人が世界レベルの野球対決を観て、感じてもらうことで、更に野球を好きになってほしい。そうすることで、中国に野球をもっと広げるチャンスにもつながるのではないかと、監督は考えている。
 
 また、今回の中国代表メンバーは「史上最強」と称されている。
 
 打撃陣を見ると、ワン・ウェイ捕手、チョ・フジヤ内野手やル・チェンフォン外野手らが名を連ねる。王は2006年の第1回WBCで、日本代表の上原浩治投手(現在はカブス)からホームランを放った。現在38歳で、今回が自身最後のWBC出場となりそうな王に期待がかかる。第3回WBCに出場したチョやチェンフォンもメンバー入りしている。
 
 侍ジャパンもそうだが、中国代表の大半も90年以降に生まれた選手ばかりだ。マクラーレン監督は今大会を通じて、次世代の中国代表を磨くという想いがあるのかもしれない。第3回WBCのときは、日本、キューバ、ブラジルの中でブラジルを倒したが、今回は前回より手ごわい。
 
 果たして本当に野球評論家たちの予想通り「3連敗」となるのか、あるいは奇跡を見せることができるのか。どうなるかわからないところが中国代表の醍醐味だと、私は考えている。

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