オランダ、台湾との死闘制す。韓国と台湾は1次R敗退決定
2017/03/08
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドプールA、オランダ対チャイニーズ・タイペイの対戦が韓国・高尺スカイドームで行われた。
試合の結果は、オランダ代表が9回裏にサヨナラ押し出し四球でチャイニーズ・タイペイに勝利した。
この結果を受け、全チーム残り1試合でオランダとイスラエルが2勝0敗、韓国・チャイニーズ・タイペイは0勝2敗となったため、オランダ・イスラエルの2次ラウンド進出と、韓国・チャイニーズ・タイペイの1次ラウンド敗退が決まった。
なお、9日にはイスラエル対オランダ、チャイニーズ・タイペイ対韓国の試合が予定されており、最終的な順位は明日に確定する。
しかし、今日の試合では、昨日15失点と悪夢の敗戦を喫したチャイニーズ・タイペイが前大会ベスト4のオランダに対し、9回まで互角の死闘を繰り広げた。
2回から試合は動いた。
4番バレンティン、6番グリゴリアスの安打でチャンスを作ると、8番リカルドがセンターへ適時打を放ち、先制点を奪う。しかし、チャイニーズ・タイペイはその直後の3回に2番チャン・ジーハオ、3番チェン・チーシェンの連打でチャンスを作ると、暴投の間に1点、その後に4番のリン・ジシェンの犠飛で1点を奪い逆転に成功した。
その後、オランダ代表は反撃に転じ、4回には4番バレンティン、5番スクープが連打を放ちチャンスを作ると、6番グリゴリアスが逆転適時二塁打を放つ。その後もリカルドが再び適時打を放ち、2-4と試合をひっくり返す。
しかし、この日のチャイニーズ・タイペイは一味違う。失点の直後の5回に2番チャン・ジーハオの本塁打などで3点を奪い再び逆転に成功。
その後はリードを守っていたが、8回オランダ打線に捕まる。2死3塁の好機で、6番グリゴリアスが3打点目となる適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。
そして、オランダは9回裏にチェン・チーシェンの悪送球、Ra・オドュベルの死球などで無死満塁のチャンスを作ると、2番プロファーが四球を選び、押し出しでゲームセット。チャイニーズ・タイペイが敗北し、韓国代表に対し一方的なゲーム展開を見せたオランダ代表に一矢報いた。
チャイニーズ・タイペイは次大会の予選免除のための1勝に向け、今日の勢いをそのままに9日の韓国戦に臨みたいところだ。