王者・侍ジャパン、準決勝で散る。3連覇へオールNPBで挑んだ7戦目の無念【WBCの軌跡】
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が6日から始まった。2009年の第2回大会で連覇を達成した日本代表は、2013年に行われた第3回大会では準決勝敗退という悔しい結果に終わった。
2017/03/12
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第2ラウンド チャイニーズ・タイペイ 対 日本(1回戦)【東京ドーム】
2013年3月8日(金)
戦いの場を東京に移した侍ジャパン。第2ラウンドはダブルイリミネーション方式のトーナメントで行われた。
侍ジャパンの1回戦の相手は、チャイニーズ・タイペイ。チャイニーズ・タイペイの先発のマウンドには、それまでメジャーリーグで61勝を挙げていた王建民が登った。
侍ジャパン打線は、王が降板する6回まで無得点と抑え込まれた。しかし、2-0とリードされた8回に阿部慎之助、坂本勇人のタイムリーヒットで同点とする。
1点を勝ち越され、3-2で迎えた9回。1死ランナーなしから鳥谷敬が四球で出塁すると、2死一塁から井端弘和の打席の初球に盗塁成功。
チャイニーズ・タイペイのマウンド5人目のチェン・ホンウェンに対し、井端はカウント2-2からセンター前へ同点のタイムリーヒットを放ち再び同点に追いついた。
延長10回、侍ジャパンの攻撃は先頭の相川亮二がヒットで出塁。さらに四球と犠打で1死二、三塁とすると、この日7番に入った中田翔がレフトへ大きな飛球を放つ。
これが犠牲フライとなって、待望の勝ち越しに成功。最後は杉内俊哉が締めて、3-4で4時間37分の死闘を制した。