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王者・侍ジャパン、準決勝で散る。3連覇へオールNPBで挑んだ7戦目の無念【WBCの軌跡】

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が6日から始まった。2009年の第2回大会で連覇を達成した日本代表は、2013年に行われた第3回大会では準決勝敗退という悔しい結果に終わった。

2017/03/12

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準決勝 日本 対 プエルトリコ【AT&Tパーク】

2013年3月17日(日)
 

 
 舞台は米国・サンフランシスコ。侍ジャパンは、プエルトリコとWBCで初めて顔を合わせた。
 メジャーリーガーも多く輩出している中南米のプエルトリコは、第1ラウンド、第2ラウンドでそれぞれベネズエラや米国から勝利を挙げている強豪。
 
 侍ジャパンの先発マウンドには前田健太が登った。前田は、初回に1死から連続四球でピンチを招くと、5番マイク・アビレスにセンターへタイムリーヒットを浴び先制を許す。
 しかしその後は立ち直り、ランナーを出しても生還させることなく5回1失点と粘り強い投球を見せた。
 
 打線は、プエルトリコ先発のマリオ・サンティアゴの前に3回まで完璧に抑さえこまれる。5回には1死一、二塁、6回には2死から内川聖一が三塁打を放ちチャンスを作ったが、いずれも得点には至らなかった。
 
 0-1で迎えた7回、前田からマウンドを受け継ぎ2イニング目に入った能見篤史が、先頭のアビレスにヒットを許す。
 続いて登場したのは、これまでメジャーリーグ通算161本の強打者アレックス・リオス。能見は、カウント1-1からの3球目を完璧にとらえられ、痛恨の2ランホームランを喫した。
 
 窮地に立たされた侍ジャパンは8回、1死から鳥谷敬が三塁打で出塁すると、代打に送られた井端弘和がタイムリーヒットを放ち1点差とする。
 直後に内川もヒットで続き1死一、二塁とチャンスを広げた。
 
 ホームランが出れば逆転の場面で、打席には阿部慎之助。
 カウント0-1からの2球目。一塁ランナーの内川がスタートを切ったが、二塁ランナーの井端がスタートを切っておらず、メジャーリーグ屈指のインサイドワークと強肩を誇る捕手のヤディアー・モリーナが、二塁ベース手前で立ち止まっていた内川にタッチして2アウト。反撃ムードが一瞬にして立ち消えた。
 阿部は内野ゴロに打ち取られ、この回の攻撃は1点にとどまった。
 
 9回はプエルトリコのクローザー、フェルナンド・カブレラの前に、最後は代打の松井稼頭央がセンターフライに倒れ試合終了。
 侍ジャパンは1-3で敗れ、3連覇の夢が断たれた。

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