台湾代表、10回に力尽きる…。韓国代表は最終戦の1勝で何とか次大会の予選免除へ
2017/03/09
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チャイニーズ・タイペイ 8-11 韓国
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプールA第1ラウンドの韓国対チャイニーズ・タイペイの試合が、9日に韓国・高尺スカイドームで行われた。
韓国とチャイニーズ・タイペイは既に1次ラウンド敗退が決まっているが、グループ3位以内に入ることで次回のWBCでは予選免除となるため、共に0勝2敗で同率3位の両国にとって非常に重要な一戦となっていた。
韓国代表は、2試合で無安打だった3番キム・テギュンが体調不良でスタメン落ち、1番だったイ・ヨンギュが2番へ移るなど、打線を入れ替えて試合に臨むことになった。
チャイニーズ・タイペイ先発は千葉ロッテのチェン・グァンユウ、韓国先発はヤン・ヒョンジョンで始まった試合は、序盤から大きく動いた。
初回、韓国は3番パク・ソクミンの適時打で1点を先制。その裏の守備ではヤン・ヒョンジョンが三者連続三振を奪う完璧な立ち上がりを見せた。
そして、2回には台湾先発のチェンが1死1・3塁と負傷降板するというアクシデントに見舞われる。その後登板した西武所属のカク・シュンリンも韓国打線の勢いを止められず3失点。また、3番手のパン・ウェイルンが4番イ・デホに頭部死球を与え、5番ソン・アソプに適時打を浴びたが、6番ヤン・ウィジを抑えこの回の攻撃を終わらせた。
韓国は、4回にも連打と犠飛で2点を追加し、5点のリードを奪った。
しかし、チャイニーズ・タイペイは裏の攻撃で9番リン・ジェシュエンの2点本塁打で再び3点差とする。その後も、6回に連続適時打で2点を追加、7回には7番チェン・ヨンジーの適時打で同点に追いついた。
韓国は序盤に8点を取る猛攻を見せたが、5回以降は9回まで3塁も踏めない拙攻を続けていが、9回表には韓国が相手失策などで2死満塁とチャンスを作る。しかし、2番イ・ヨンギュが左飛に倒れ勝ち越し点を上げることは出来なかった。
9回裏にはチャイニーズ・タイペイも無死2塁とチャンスを作ったが、クローザー、オ・スンファンの前に無得点に終わり、延長戦に突入した。
そして、10回表に韓国は途中出場のオ・ジェワォン、5番ソン・アソプの連打でチャンスを作り、6番ヤン・ウィジの犠飛で勝ち越しに成功。そして体調を崩しスタメン落ちしていた代打、キム・テギュンが今大会初安打となる二点本塁打を放ち、3点のリードを奪った。
10回裏は続投したオ・スンファンが試合を締め、韓国代表が死闘を制した。
この試合でプールAの全日程が終了。1位イスラエル、2位オランダ、3位韓国、4位チャイニーズ・タイペイという順位になった。
2次ラウンドでは、1位イスラエルはプールBの2位チームと、2位オランダは12日に侍ジャパンと対戦予定となっている。