イタリアが9回裏に5点入れ逆転サヨナラ勝ち!両軍合わせて6本の空中戦を制す
2017/03/10
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールDが、9日(日本時間10日)にメキシコのエスタディオ・チャロスにてメキシコ代表対イタリア代表で開幕し、イタリア代表が10対9でメキシコ代表にサヨナラ勝ちを収めた。
メキシコの先発はMLB通算108勝のヨバニ・カヤルド、対するイタリアの先発は元オリックス・バファローズのアレッサンドロ・マエストリで試合が始まった。
初回に、メキシコ代表の1番・キロスがマエストリから先頭打者本塁打を放ち先制。しかし、その裏にはイタリアの2番のジョン・アンドレオリがソロアーチを放ち同点とする。
3回には失策で出塁したランナーをキロスが右翼線への二塁打でホームへ還し、メキシコが勝ち越しに成功。先発のマエストリは4回途中に4番・ゴンザレスを打ち取ったところで交代した。3回1/3を3安打1三振で自責点1を記録し、先発としての役割を果たした。
しかし、イタリア代表にとってはこの継投策が裏目と出る。2番手のダ・シルバが5番・アマダーに左翼スタンドへソロ本塁打を放たれると、後続にも続かれこの回に2失点を喫した。
一方のイタリアは4回裏に4番・セゲディンがスライダーを捉え右中間へ2ラン本塁打。さらに6番・コラベロもソロ本塁打を放ち、すぐさま3点を入れ同点とし、継投ミスを帳消しとした。
5回表には両投げで有名なイタリアのベンディッテが登板。左右を使い分けるも、コントロールが定まらずに押し出しを与え、さらに満塁から7番・クルーズに左翼へ2点適時打を浴び4対7とリードを広げられる。
しかし、両チーム得点を加えて5対9で迎えた9回裏にイタリアが意地を見せる。メキシコの若きクローザーのオズナを二塁打3本で攻め、2点を返すと、守備の名手クルーズが失策を犯し、さらに四球で無死満塁とチャンスを作り、オズナをノックアウトした。
代わったベテランのオリバー・ペレスが1番・ニモに右翼へ適時打を打たれると、2番・アンドレオリが二塁強襲の2点逆転サヨナラ安打を放ち、試合終了。9回裏に5点を奪ってまさかのサヨナラ勝ちを決めた。
サヨナラ勝ちを果たしたイタリアは4年前の同大会の初戦で6対5とメキシコを破ったのに続く初戦勝利。リベンジに燃えるメキシコからまさかの大逆転のサヨナラ勝ちを収め、地元メキシコのファンを黙らせた。