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乱打戦を制したのはベネズエラ!両軍打線爆発も投手陣に課題残す

2017/03/12

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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド・プールDのイタリア対ベネズエラの対戦が、12日(現地時間11日)にメキシコ・エスタディオ・チャロスで行われ、10対11でベネズエラが勝利した。
 
 序盤にはイタリアが5点のリードを奪うなどイタリアが優勢だったが、5回にベネズエラが大会初得点を上げると打線が爆発。両軍合わせて29安打の乱打戦となった。
 
 初回、イタリアは5番デスカルソの適時二塁打で1点を先制。また、デスカルソは3回にも2死二、三塁から2点適時打を放ち3回までに3点のリードを奪う。そして、4回には7番リッディ、1番ニモがそれぞれソロ本塁打を放ち2点を追加し5点差をつけた。
 
 しかし、5回からベネズエラ打線がようやく目覚める。6番S.ペレスが二塁打でチャンスを作ると、8番エスコバーの適時打で大会初得点となる1点を奪う。1番アルトゥーベも大会初安打を放ちチャンスを拡大。そして、2番のプラドが2点適時二塁打を放ち2点差まで詰め寄った。
 
 そして6回には5番V.マルティネスの安打と7番ヘレーラの死球でチャンスを作ると、8番エスコバーが同点となる2点適時打を放ち試合を振り出しに戻した。
 
 7回もベネズエラ打線が止まらない。1番アルトゥーベが相手失策で出塁すると、2番プラド、3番カブレラ、4番ゴンザレスの3連打で2点、7番ヘレーラの打球をデスカルソが悪送球し、その間にもう1点を追加した。
 
 しかし、イタリアも反撃を見せる。5番手アルバラードが2四球を与えピンチを作ったところで、6番手に福岡ソフトバンクホークス・スアレスが登板。スアレスは3番セルベリに適時打を浴び、インシアーテの失策も絡み2人のランナーの生還を許してしまい1点差に詰め寄られ、2四球で一打同点のピンチを作るも、7番リッディを空振り三振に仕留め。自らが出したランナーは返さず無失点に抑えた。
 
 8回にはイタリアが2イニング連続の得点を決めた。7番手のアルバレスから四球で走者を出すと、8番手の守護神、F.ロドリゲスから2番アンドレオリが適時打を放ち同点とした。
 
 同点に追いつかれたベネズエラだったが、打線の勢いは止まっていなかった。9回表に代打オドーアが2塁打で出塁すると、S.ペレスが左中間に勝ち越し2点本塁打を放ち再びリードを奪った。しかし、9回裏はクローザー、F.ロドリゲスがまさかの2失点。サヨナラ勝利を狙ったランナーをクロスプレーでアウトにし、3アウトを奪うことは出来たが、このプレーでS.ペレス、中継の際の送球でF.ロドリゲスの2人が負傷してしまった。
 
 そして、試合は延長戦に突入。ベネズエラは10回に1番アルトゥーベの内野安打でランナーを出すと、2番プラドがこの日5本目の安打となる勝ち越し適時二塁打を放ち、リードを奪い返す。
 
 そして10回裏はカスティーヨが登板し、久しぶりの三者凡退で今度こそ試合を締めた。
 
 ようやく打線が目覚め、大量得点で乱打戦を制したベネズエラ。しかし、両軍共に四球、被安打が多く大量失点と投手陣に課題を残した。双方打線は強力なだけに、今後の躍進のためには投手陣が安定感を得ることが必須となるだろう。
 
 この試合で、ベネズエラ、イタリアの戦績は共に1勝1敗となった。両チーム1次ラウンドは残り1試合となったが、ベネズエラはメキシコ、イタリアはプエルトリコとの対戦が予定されている。



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