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中田が決めた! 侍J、オランダとの延長11回の死闘を制し、決勝Rへ大きく前進

2017/03/12

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 野球日本代表の「侍ジャパン」は12日に東京ドームでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド初戦のオランダ代表との試合に臨み、侍ジャパンが延長11回タイブレークを8対6で制した。両チーム、決勝ラウンドへ進出するために負けられない試合は最後の最後まで結果が分からない死闘となった。
 
 試合は1対1で迎えた3回に「集中して打席に入った」という5番・中田がチャンスで3試合連続となる3ラン本塁打を放ち、勝ち越しに成功。秋山も適時打を放ち、オランダの先発のバンデンハークを完全に攻略して4点のリードを奪った。
 
 しかし、その裏に侍ジャパンの先発の石川がオランダ打線に捕まってしまう。連打と犠飛で2失点すると、4番・バレンティンに2ラン本塁打を浴び、4点のリードをすぐに取り返されてしまう。
 
 5対5の同点で迎えた5回にはバッテリーミスで二塁に置いた走者を9番・小林が中前に適時打を放ち、侍ジャパンが再度勝ち越しに成功した。
 
 その後は両チーム共に得点圏に走者は置くが、得点ができない状況が続く。しかし、9回裏を則本に託した侍ジャパンは四球と安打で1死一三塁とされ、2死から6番・スコープに二遊間を破られ同点とされる。続く7番・スミスは空振り三振に抑え、なんとかサヨナラ負けはしのいだものの、逃げ切りには失敗し延長戦へ突入した。
 
 11回からは無死一二塁で攻撃が始まるタイブレークのルールが適用され、先頭の4番・鈴木が犠打を決め一死二三塁とすると、続く5番・中田が2点適時打を放ち、8対6と再び勝ち越しを決める。
 
 11回裏は牧田が同じく無死一、二塁から完璧なリリーフで締め、侍ジャパンが8対6で死闘を制した。
 
メジャーリーガーを多数揃えた強力打線のオランダに苦しみながらも1勝したことは決勝ラウンド進出に向けて大きな一歩を意味するが、全く気を抜くことができない試合はまだ続く。侍ジャパンは14日には1次リーグで11対6と死闘を演じたキューバ戦が控え、15日にはシンデレラストーリーを歩んでいるイスラエルとの試合が待っている。アメリカラウンドへ進出する道のりはまだまだ険しい。
 
オランダ 6-8 侍ジャパン
 
投手リレー
【オランダ】
バンデンハーク 65球
マルクウェル 17球
マルティス 49球
ボルセンブルク 2球
デフロク 15球
ファンミル 27球
ストフベルゲン 17球

【侍ジャパン】
石川 49球
平野 13球
千賀 30球
松井 17球
秋吉 5球
宮西 17球
増井 8球
則本 28球
牧田 29球
 
本塁打
【オランダ】
スクープ(2回・ソロ)
バレンティン(3回・2ラン)
【侍ジャパン】
中田(3回・3ラン)
 
バッテリー
【オランダ】
バンデンハーク、マルクウェル、マルティス、ボルセンブルク、デフロク、ファンミル、ストフベルゲン – リカルド
 
【侍ジャパン】
石川、平野、千賀、松井、秋吉、宮西、増井、則本、牧田 – 小林



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