「調子は良かった、もっと緩い球を使えば…」オランダ代表バンデンが語る
2017/03/13
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野球日本代表の「侍ジャパン」は12日に東京ドームでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド初戦のオランダ代表との試合に臨み、侍ジャパンが8対6でオランダ代表に勝利した。戦前予想で侍ジャパンが苦戦するとみられたのがオランダ先発のリック・バンデンハーク投手の投球だ。
バンデンハークは2015年シーズンから福岡ソフトバンクホークスに在籍し、初先発から無傷の14連勝というプロ野球新記録を打ち立てたことでも有名である。身長198センチから繰り出される150キロを超える直球と多彩な変化球は日本人選手もなかなか打てていなかった。
しかし、12日の試合では侍ジャパンが攻略をする。2回に中田翔内野手が二塁打で出塁すると、秋山翔吾外野手が犠飛を放ち先制。3回には中田が3ラン本塁打を左翼スタンドに叩き込み、秋山も適時打を放つなど、3回で5失点。事実上ノックアウトされた形でマウンドを降りた。
侍ジャパンはバンデンハーク対策のために右打者で同じチームに所属している松田を外し、田中をスタメン起用。外野も鈴木誠也を外し、左の秋山翔吾を先発出場させた。
「日本打線が左打者を起用してくるのは、日本でもそうだったので、分かっていた」とバンデンハークは語る。
「今日は調子は良かったが、2回と3回はもっと緩い球を使えば良かった。調子が良かったので、速い球を多く使ってしまった」と振り返った。速球とカーブの球速の差をもっと活かすことができれば、結果は変わっていたのかもしれない。決して調子が悪くなかったバンデンハークから5点を奪ったことは今後の戦いにもつながるだろう。