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焼津から世界へ。牧田と増井、侍Jダブルクローザーは同郷・同学年の最強コンビ

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝ラウンドに進出し、16日に米国へ向かって飛び立った侍ジャパン。そのメンバーのなかには、小学校からの幼馴染とともに国を背負ってプレーできていることに驚きや喜びを感じている2人がいる。

2017/03/18

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日本代表で一緒にプレーできるなんて不思議

 増井のキャリアスタートは先発だったが、2年目からリリーバーに転向。昨季は不調から先発投手を務めて日本一に貢献するも、球界を代表するクローザーとして名を馳せる。今大会もリリーバーとして代表入りし「ピンチを抑えたときの快感は忘れられない」と先発よりもいまの役にやりがいを感じている。
 
 牧田はルーキーイヤーにクローザーを務めて22Sを挙げた。しかし、翌年には先発に転向すると13勝を挙げる活躍。先発としてのキャリアの方が長いが、前回の2013年WBCではクローザーの役を務めた。あまりに使い勝手がいいため、どこに所属しても彼の起用法は安定しないが、それでも不満顔は一切見せずに仕事をこなす姿勢はまさに職人だ。
 
 増井は言う。
 
「同じ年齢で、焼津市という同じところからプロ入りするだけでも珍しいことなのに、日本代表で一緒にやることができるなんて、すごいことだなと思います」
 
 不思議な感じという牧田は昔を懐かしみ、増井について語った。
 
「こういう(増井みたいな)選手がプロに近いところまでいくんだろうなと思いました。打席に立った事もあるんですけど、昔から球が速かったです。打てないし、バントもなかなかできない投手でしたね。この前のオランダ戦では、2死満塁からいって、ストレート3つで抑えていました。コースは甘かったんですけど、球威で抑えるのはすごいなと思いました」
 
 2人は16日、侍Jのチャーター機で決戦の地・米国へと飛び立った。準決勝・決勝に彼らの出番があるということは、つまり、世界一が近づいていることを意味する。
 
 焼津市にはすでに2人を応援する横断幕が市内3ヶ所に掲げられているという。
 
 緊迫した場面に登板する2人だから、彼らを応援する焼津市民にとってはハラハラドキドキしながらの観戦になるが、鷲野さんによれば、決勝ラウンドが行われる22、23日には、市内でパブリックビューイングを開催予定だという。
 
 焼津から世界へ――。
 
 人口14万人の町が誇る、2人のクローザーが侍Jを勝利に導く。

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