1番から9番まで長距離砲の超絶破壊力。一球が命取りの豪華打線に付け入る隙は…【米国代表全選手紹介・野手編】
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝2戦目、侍ジャパン対米国代表戦が21日(日本時間22日)にドジャー・スタジアムで行われる。その米国代表のメンバーを2回にわたって昨季の成績と、今大会2次ラウンドまでの成績とともに紹介する。今回は野手編だ。
2017/03/22
Getty Images
悲願のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)初優勝を狙う米国代表。
オールスター出場や、タイトル獲得の経験者が多数集結した豪華打線となっているが、今大会ではここまでチーム打率.248とイマイチ波に乗り切れていない。しかし、名将リーランド監督のマネジメントもあり、6試合で31得点、7本塁打と効率良く得点を奪い、前大会覇者のドミニカなどを撃破し準決勝に駒を進めた。一方で、盗塁はここまで1と、侍ジャパンとは対照的に、個々の能力を活かした連打や一発攻勢で試合の流れを持っていく試合を披露してきた。
低打率ながら試合を制してきた米国打線の長打力、破壊力は大会屈指だ。下位打線に通算208本塁打のスタントンが控えるなど、1番から9番まで一発を狙える打者が揃っており、甘い失投は容赦なくスタンドに叩き込まれる危険がある。また、2次ラウンドまで本来の調子でなかったキンズラー内野手、アレナド内野手、マカッチェン外野手、ゴールドシュミット内野手などが復調すれば、上位から下位まで全く抜け目がない打線が完成する。
また、守備面でもゴールドグラブ賞受賞歴がある選手が多数集結している。しかし、ここまでの試合では失点に結びつく失策などを記録していることもあり、侍ジャパンがつけ入る隙は十分にあるだろう。しかし、それでも守備範囲や肩の強さに優れた選手は多く、本来なら安打である当たりが凡打になってしまうということは十分想定される。
選手個人の能力が高い米国代表に対し、侍ジャパンはどのような攻略を見せるだろうか。