【プレミア12出場チームAグループ】イタリア以外は横一線で大混戦か。チェン、デスパイネらNPB在籍選手にも注目
11月8日の札幌ドームで『プレミア12』が開幕する。世界野球・ソフトボール連盟のランキング上位12チームが出場する大会での日本のライバルを紹介していく。まずはグループAだ。
2015/11/07
宮野敦子
先発が揃うカナダ
カナダは、2013年に東京ヤクルトでプレーしたクリス・ラルー(フィラデルフィア・フィリーズAAA級)、ジャレッド・モーテンセン(タンパベイ・レイズAA級)、フィリップ・オーモン(フリー・エージェント)、ショーン・ヒル(アメリカ独立リーグ・ヨーク)が中心となる先発ローテーションが磐石。
20歳の強打者タイラー・オニール(シアトル・マリナーズA級)、パンチ力のあるジョーダン・レナートン(アトランタ・ブレーブスAAA級)、チャンスに強いレネ・トソニ(アメリカ独立リーグ・スーシティ)が軸となる打線も破壊力満点だ。左打者が多いだけに、スイッチヒッターのスカイラー・ストロムスモー(サンフランシスコ・ジャイアンツAAA級)ら右打者の働きがカギを握る。
バランスのいい編成に成功したプエルトリコ
パンナムでは4位だったプエルトリコも、MLB傘下、リーガ・ベイスボル・スペリオールAAという国内リーグの選手を中心にバランスのいいチームを編成した。投手は、パンナムでも先発の軸を担ったアンドレス・サンティアゴ(シカゴ・カブスAAA級)、ランディ・フォンタネス(ロサンゼルス・ドジャースAAA級)を軸に、継投に勝機を求めるだろう。野手では、軽快な二遊間の守りとパンチ力を秘めた打撃のディッキー・ジョー・ソン(トロント・ブルージェイズA級)に注目。ホアン・シルヴァ(シンシナティ・レッズAAA級)の柔軟なバットコントロールも目を引く。
イタリアは、マエストリら投手陣が踏ん張れるか?
そして、苦戦が予想されるイタリアも、アレッサンドロ・マエストリ(オリックス)ら投手陣の踏ん張り次第では、ロースコアの接戦に持ち込めるかもしれない。ワンチャンスを生かして強豪を倒せば、ベスト8も見えてくるだろう。グループBの日本は、予選ラウンド1位ならグルーブAの4位と、同じように2位ならAの3位、3位ならAの2位、4位ならAの1位と準々決勝で対戦する。どこが相手でも、万全の状態で戦いたい。