【プレミア12出場チームBグループ】日本は最低でも4勝1敗で準々決勝進出を! 最大のライバル・韓国、アメリカら激戦必至
11月8日の札幌ドームで『プレミア12』が開幕する。世界野球・ソフトボール連盟のランキング上位12チームが出場する大会での日本のライバルを紹介していく。続いてグループBだ。
2015/11/08
宮野敦子
開幕直前にメンバーが決まったメキシコ
台湾へ渡り、11日の第2戦で対戦するのはメキシコ。代表を統括するメキシコ野球連盟とメキシカン・リーグの対立などで出場を辞退するという情報も流れ、代替出場を求められた世界ランキング13位のパナマも「準備ができていない」と及び腰で、大会直前まで関係者をやきもきさせた。
ようやく現地4日にロースターを発表し、慌ただしく台湾入りしたようだが、メキシコ系アメリカ人のマイナー・リーガーらで編成したチームは、世界一決定戦に臨むにはやや寂しいものだった。日本には現地の環境にも適応しながら、会心の試合運びを見せてもらいたい。
元中日のカブレラが投手の柱、将来性豊かな野手が多いドミニカ共和国
第3戦のドミニカ共和国は、周知の通り2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝チーム。
ただ、メンバーが違うとはいえ、7月のパン・アメリカン競技大会(パンナム)では5位に沈むなど、ムラのある戦いぶりが唯一最大の欠点だ。
先発投手には、MLB通算48勝で、2013年から2年間は中日でプレーした203cmの大型右腕ダニエル・カブレラ(メキシコ・キンタナロー)がおり、野手にもニューヨーク・メッツAAA級で内外野をこなしたジョナサン・ガルベス、強打の遊撃手ロニー・ロドリゲス(クリーブランド・インディアンスAA級)、内野守備も軽快な両打ちのイェクソン・ルイーズ(メッツAA級)、パンチ力が魅力のアニュリー・タバレス(ボストン・レッドソックスAAA級)ら豊かな将来性を備えた選手が揃う。
予選ラウンドではアメリカ、韓国に続いて日本と対戦するだけに、2連勝でくるか、それとも2連敗かでチームの勢いはまったく違うだろう。日本は、万全を期してエースの前田健太(広島)や菅野智之(巨人)を先発させたい。