【プレミア12出場チームBグループ】日本は最低でも4勝1敗で準々決勝進出を! 最大のライバル・韓国、アメリカら激戦必至
11月8日の札幌ドームで『プレミア12』が開幕する。世界野球・ソフトボール連盟のランキング上位12チームが出場する大会での日本のライバルを紹介していく。続いてグループBだ。
2015/11/08
宮野敦子
実力派ぞろいのアメリカ投手陣、野手はアベレージヒッターが中心
第4戦のアメリカは、投手を15名にして継投で勝機を見出そうとしている。2005~08年にニューヨーク・メッツを率いたウィリー・ランドルフ監督の采配にも注目だ。
先発投手には、ケーシー・コールマン(カンザスシティ・ロイヤルズAAA級)、ザック・セゴビア(統一セブンイレブン)、ジーク・スプライル(レッドソックスAAA級)、アーロン・ラフィ(コロラド・ロッキーズAAA級)とMLB経験者が揃い、リリーフにもアリゾナ・ダイヤモンドバックスAAA級で11セーブをマークしたジェイク・バレットら、150キロ超の速球を投げ込む実力派が並ぶ。
スタメンがほぼ固定されるであろう野手は、内野が今季途中で韓国プロ野球のKtへ移籍し、54試合で12本塁打を放った両打ちのダン・ブラック、2012年にメッツからドラフト1巡で指名され、今季はAA級で打率.317と成長したゲイビン・チェッキーニ、ヒューストン・アストロズAAA級で打率.300をマークした両打ちのジョー・スクラファーニ、パンナムで勝負強い打撃を見せたタイラー・パストルニッキー(フィラデルフィア・フィリーズAAA級)ら。外野手には、マット・マクブリッジ(ロッキーズAAA級)、ブレット・エイブナー(ロイヤルズAA級)、ブレット・フィリップス(ミルウォーキー・ブリュワーズAA級)とアベレージ・ヒッターが多い。
この打線に対して、日本の投手がどんな攻め方をするかは興味深い。
ベネズエラはオリックス・カラバイヨが中軸の一人に
そして、第5戦のベネズエラは、横浜DeNA監督に就任したアレックス・ラミレスをはじめ、日本でも活躍した選手が多い野球大国だが、近年では2009年の第2回WBCベスト4くらいしか目立つ戦績がなく、パンナムも予選で敗退するなど国際大会の栄光からは長く遠ざかっている。
イチローが移籍した2001年にシアトル・マリナーズで18勝を挙げるなど、MLB通算156勝の右腕フレディ・ガルシア(メキシコ・モンテレィ)、2011年には韓国・トゥサンでもプレーしたフェルナンド・ニーベ(メキシコ・カンペチ)、今季ニューヨーク・ヤンキースで20試合に起用された二塁手グレゴリオ・ペティット、イタリア・リミニの優勝に貢献した両打ちの遊撃手レイナー・オルメド、MLB通算132本塁打の外野手ホアン・リベラ、オリックスで12本塁打をマークしたフランシスコ・カラバイヨらを中心に、どこまで戦えるか。
日本は、左腕の大野雄大(中日)やサブマリンの牧田和久(埼玉西武)らで打線を翻弄したい。
最後に、日本が頂点に立つためには、この予選ラウンドを最低でも4勝1敗で乗り切ることが必要だろう。