勝率6割超え“都市対抗に強い”三菱重工広島がJABA京都大会V。指揮官は元カープ代打の切り札【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】

4月27日から、わかさスタジアム京都ほかで第67回JABA京都大会が開催され、三菱重工広島が初優勝を果たした。

2016/05/11

Hirokazu Yokoo

グランドスラム

タグ： JABA京都大会, スポーツ, 三菱重工広島, 三菱重工神戸・高砂, 社会人野球, 鮫島優樹

エース鮫島を中心に勝ち上がった三菱重工広島

　一方、三菱重工広島は、昨年のアジア野球選手権大会で日本代表入りした鮫島優樹と國本剛志のバッテリーでニチダイを完封。中2日の第2戦では、2年目の右腕・大下佑馬が新日鐵住金かずさマジックをシャットアウトする。首尾よく2連勝したが、負ければリーグ戦敗退もあり得る第3戦は、大阪ガスを相手に3回までに5点をリードするも、中盤に逆転を許してしまう。それでも、8回裏に追いつくと、続く9回裏にサヨナラ勝ち。見事な3連勝でベスト4に勝ち残る。

　準決勝は、守安と鮫島のエースが2度目の先発。新日鐵住金東海REXと対戦した三菱重工神戸・高砂は、スコアレスの息詰まる展開となり、9回表一死満塁から主将・那賀裕司の犠飛で1点を奪う。ところが、守安がその裏一死一、三塁から犠飛で1点を失って延長に。11回からはタイブレークとなり、1点をもぎ取ると、その裏を若竹が抑えて辛くも決勝へ駒を進める。

　対照的に三菱重工広島は、鮫島の好投に打線が応え、昨年のこの大会を制した日本生命を7－0の7回コールドで撃破。毎年オープン戦も実施している兄弟チームは、日本選手権への出場権をかけて決勝でぶつかり合った。