今秋ドラフトの目玉・田中正義(創価大)が明かす苦しい胸の内。初の日本一へ厳しい試練
エースである田中正義の離脱と、早々のリーグV逸。この難局を田中とチームは、いかにして乗り越えるのか。
2016/05/19
高木遊
右肩の違和感
「こんなに早く(最終カードを待たずに)優勝の可能性が完全になくなるなんてことは記憶にありません」
創価大・岸雅司監督は話す。そして「結局、(田中)正義頼みだったし、相手にとっても正義は大きな存在だったんだなと痛感しました」と続けた。
これまで創価大は優勝42回を数える東京新大学リーグの盟主だった。しかし、今春は共栄大(2003年創部)に連敗し同校から史上初めて勝ち点を落とすと、翌週の東京国際大戦にも連敗。まさかの4連敗で優勝の可能性が潰えた。
その大きな要因は、今秋ドラフトの目玉であり最速156km/h右腕の田中正義(4年・創価高)の戦線離脱だろう。
共栄大1回戦の2回終了後に降板。その日は「爪が割れたため」と田中本人は説明していたが、翌週の東京国際大でも登板回避。その理由として「右肩の違和感が強くなったため」と明かし、岸監督は「今春、もう投げさせることはないでしょう」と田中が戦線離脱することを明かした。
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