今秋ドラフトの目玉・田中正義(創価大)が明かす苦しい胸の内。初の日本一へ厳しい試練
エースである田中正義の離脱と、早々のリーグV逸。この難局を田中とチームは、いかにして乗り越えるのか。
2016/05/19
高木遊
チームも変革中
チーム全体としても変革を行っている。「正義頼み」からの脱却法を野手担当の堀内尊法コーチが説明する。
「正義がいるから“3点を守りきれる”チーム作りとメンバーにしてきましたが、こうなった以上は“3点以上取れる”ように練習しています」と話し、打力の高い選手の起用や、それに伴うコンバートも示唆した。
投手陣も田中と同じく今秋のドラフト候補右腕である池田隆英(4年・創価高)や秋元秀明(4年・三浦学苑高)の復調やレベルアップも秋の王座奪還、初の日本一に向けて欠かせない要素だ。
副将・主軸・正捕手という立場でチームを見つめる賀部秀平(4年・石見智翠館)は「秋に向けて、この負けからしか学べないことがある」と話す。その言葉が全部員の総意であるかのように、グラウンドの雰囲気が活気に溢れていることが印象的だった。
例年より長い助走が秋の飛躍に繋がるのかどうか。今、田中正義を先頭に走る創価大は、これまでにない状況だからこそ掴める何かを探し、日々汗を流している。