【2016年ドラフト交差点】田中正義(創価大)と生田目翼(流通経済大)は万全の状態と言えずも……プロの評価はいかに?
10月15日、埼玉県営大宮球場で行われた東京新大学野球秋季リーグ最終週が行われ、ドラフトで上位指名が見込まれる2人の右腕が登板した。
2016/10/19
高木遊
本調子とはいかずも……
対する生田目は昨秋のリーグ戦で右ヒジの靭帯を痛めて戦線を離脱。ヒジは幸いにも軽症だったが、今度は右肩に違和感を覚え、春季リーグも登板なしに終わり、9月24日の共栄大戦で復帰。先発復帰を果たしたのは10月10日の高千穂大戦だった(9回1失点完投勝利)。
そんな生田目は1回、2回と安打を許すなど不安定な立ち上がり。すると3回に2死一塁から盗塁を許すと、3番・伊東嵩基(4年・東大阪大柏原)と4番・南遼太郎(3年・創価高)に連打を浴び2失点と試合をひっくり返されてしまう。
一方で、このリードを守っていきたい田中も、5回に2死から安打と四球でピンチを招くと、2番・本間寛章(4年・聖光学院)に再逆転となる2点タイムリーを浴びてしまう。
この試合を観ていた某球団関係者は「今日の田中は自然に球が走るのではなく、走らせようとした球が走っているという印象」と、良い球・悪い球に差があり本調子ではないと分析した。また、最速148km/hを計測した生田目にも「昨春ほどの躍動感は感じられない」と厳しく話した。
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