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【2016年ドラフト交差点】田中正義(創価大)と生田目翼(流通経済大)は万全の状態と言えずも……プロの評価はいかに?

10月15日、埼玉県営大宮球場で行われた東京新大学野球秋季リーグ最終週が行われ、ドラフトで上位指名が見込まれる2人の右腕が登板した。

2016/10/19

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高木遊



接戦で田中に軍配

 リードをもらった生田目だったが、それを守ることはできなかった。6回に四球と投内連携のミス(記録は一塁手の失策)で2人の走者を許すと8番・鈴木斗舞(2年・いわき光洋)に同点打を許し、7回には先頭から2人を四球で歩かせたところで降板。後続の投手が勝ち越し点を献上し、生田目は6回0/3を投げ6安打5四死球 3奪三振4失点という内容で「力みから球が抜けたり浮いたりしてしまった」と、試合後悔しい表情を見せた。

 一方の田中は「5回までは“ストレートで行ける”と思っていたが、そこを狙われたので、5回を境に変化球中心にしました」と話すように、投球スタイルを変えたことが功を奏す。6回以降はフォークなどの変化球を多めにした配球で無安打に抑えていきながらも、9回の125球目にはこの日最速の154km/hを計測するなどストレートも球によっては走り、相手を翻弄。田中の9回5安打2四球8奪三振3失点完投で4対3と創価大が逃げ切り、田中に今季初完投で白星、生田目に黒星が付いた。

 両者ともに昨年ほどの万全な球は来ていないが、その能力と素質はあらためて上位候補右腕であることを示したのは事実。その差を分けたのは、この日に限っては制球力とバックの守備力(無失策の創価大に対し、流通経済大は2失策)ほどであったように思う。

 1位指名競合が予想される田中と外れ1位候補に挙がる生田目。来年以降の行く末が決まるのは、20日に行われるドラフト会議だ。

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