プレミア12、キューバ代表はNPB経験者多数。ソフトバンク組のコンディションに不安残す【キューバ代表2019メンバー一覧】
2019/10/28
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11月2日(日本時間3日)にメキシコラウンドから開幕するプレミア12。国際舞台での低迷が長く続くキューバ代表は存在感を見せることができるのか。グループC(韓国ラウンド)で韓国、オーストラリア、カナダと対し、まずは上位2チームに入り、日本ラウンドへとコマを進めることが目標となる。
2015年の第1回大会では準々決勝で韓国に敗れたキューバ。当時の主砲のユリエスキ・グリエルらが米国へ亡命するなど、戦力の流出の流れは止められない。今回選出された28選手のうち連続出場となるのはわずか5選手。うち3名は福岡ソフトバンクホークスでプレーするリバン・モイネロ投手、アルフレド・デスパイネ外野手、ジュリスベル・グラシアル外野手だ。
またNPB組では、中日ドラゴンズのライデル・マルティネス投手、アリエル・マルティネス捕手の両選手も選出された一方、メンバー入りしていたオスカー・コラス外野手(ソフトバンク)は直近の現地報道で負傷離脱が発表されている。他にもロエル・サントス外野手(元千葉ロッテマリーンズ)、フレデリク・セペダ外野手(元読売ジャイアンツ)といったNPB経験者の顔もある。
今大会で2チームへ与えられる東京五輪の切符を手にするためにNPB組の6選手にかかる期待は大きいだろう。中でもソフトバンクの3選手にかかる負担は大きくなりそうだが、ソフトバンクが日本シリーズへ進出したことで3選手のコンディション面への心配は皮肉にも膨らんでしまった。特に、モイネロ、グラシアルの両選手は、今夏ペルーで開催されたパンアメリカン大会にも代表メンバーとして参加しており、非常にタイトなスケジュールでのプレーを続けている。どのようなコンディションで彼らが大会に臨めるかがチーム成績に影響しそうだ。
現在の世界ランキングでは5位につけるキューバだが、初戦に対戦するカナダ(10位)にはパンアメリカン大会では敗れている。その後もオーストラリア(7位)、連覇を狙う韓国(3位)と気の抜けない戦いが続く。果たして、キューバ代表はグループCを突破し、日本のファンの前にその雄姿を見せることができるのだろうか。
キューバ代表試合日程
11月6日 vsカナダ
11月7日 vsオーストラリア
11月8日 vs韓国
【表】プレミア12、各グループ組み合わせ・日程一覧