【MLB】田澤と深刻度が異なる青木の休養――来季契約へ厳しい現実
今季のMLB日本人選手は、みな早々とシーズンを終えた。最近では田澤が今季は勤続疲労を考慮して残り試合は登板しないことが発表されている。一方、脳しんとう再発で専門医の診断を仰いだ青木はどうなるのか。今季復帰しない可能性が高いが、その場合、来季以降の契約に影響を及ぼすのは必至だ。
2015/09/20
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残り試合で復帰はあるか?
青木を診断したピッツバーグのマイケル・コリンズ医師は、脳しんとうの権威として知られる。そのスペシャリストの下でつくられたリハビリメニューに取り組み、復帰を果たした大リーガーも多い。
ジャイアンツはすでにプレーオフ進出争いから脱落。ブルース・ボウチー監督は「(今季中に)戻ってくることを願っているが、今季はもうプレーできない可能性もある」と話し、復帰は焦らせずリハビリに専念させる方針だ。完治を目指すには最善の策だが、来季契約だけを考えるなら厳しい現実にも目を向ける必要がある。
青木とジャイアンツは今季限りの1年契約だが、来季の選択権も付帯させていた。
今季550打席に達すれば青木側に選択権が派生する条件で、本人が望めば契約延長が可能になるはずだった。6月に死球で離脱するまでは550打席は簡単にクリアできると見られていたが、相次ぐ離脱で現在は392打席で止まったまま。このまま閉幕の公算となっている。
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