【MLB】先発投手としての実績も、オープン戦の防御率が悪い岩隈と田中は大丈夫?
岩隈久志と田中将大の2人はオープン戦は防御率が悪化した。これは不安材料になるのだろうか。
2016/04/04
無事に開幕できることが大事
田中と開幕戦で投げ合うダラス・カイクル(アストロズ)は2月20日に指名を受けた。マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)、ジャスティン・バーランダー(タイガース)、ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)、タイソン・ロス(パドレス)は、カイクルより早く開幕戦の登板が決まった。
また、オープン戦の防御率が悪くても、シーズンに入って素晴らしい防御率を記録した投手は、過去に何人もいる。昨シーズン、デビッド・プライス(現レッドソックス)はアリーグ1位の防御率2.45を残したが、オープン戦の防御率は5.76と良くなかった。2014年のクレイトン・カーショウ(ドジャース)に至っては、オープン戦の防御率が全投手ワースト3位の9.20(14イニング以上)で、シーズン防御率は先発投手ベストの1.77だった。
プライスやカーショウのような、それまでにサイ・ヤング賞を受賞している大物投手ばかりではない。2014年のエディンソン・ボルケス(現ロイヤルズ)はオープン戦ワーストの防御率9.64ながら、シーズン防御率3.04を記録した。マルコ・エストラーダ(ブルージェイズ)は昨年のオープン戦で防御率6.59と結果を出せず、開幕をブルペンで迎えたが、5月からローテーションに加わってシーズン防御率3.13を残した。
まずは、故障歴があって昨シーズンも故障者リスト入りした岩隈と田中が、オープン戦で投げ続け、無事に開幕を迎える点を評価すべきだろう。田中は4月4日、岩隈は4月5日(日本時間はそれぞれ5日と6日)が今シーズンの初登板となる。本番はこれからだ。