【MLB】ダルビッシュ、球速差30km/h以上のスローカーブでマリナーズ打線翻弄。「いつもと異なるスタイルを見せた」
スローカーブを主軸に据えるスタイルで、マリナーズ打線を7回途中3失点に抑え込んだダルビッシュ有。速球とカーブの球速差は約30km/hと緩急をつけた投球で、岩隈久志に投げ勝った。
2016/08/31
良い状態に戻りつつあるエース
6月に右肩の故障で約1カ月間の離脱となったダルビッシュだが、復帰後は好調。チームのエースの肩書にふさわしい数字を残している。
For the most part, he has looked pretty good, pitching to a 3.01 ERA and keeping his walks in check since his return from the disabled list.
Darvish struck out nine on Monday, which gives him 71 in 56 innings. His 30.7 strikeout percent since the break is fourth-best in the majors (Robbie Ray of the Diamondbacks ranks first, with 33.3 percent).
多くの点においてダルビッシュはかなり良い状態であるように見える。故障者リストから復帰後の防御率は3.01であり、四球を出す頻度も低くなっている。
彼は月曜日9つの三振を奪い、復帰後56イニングでの奪三振数を71とした。彼の三振率30.7%はオールスター後に限れば両リーグ4位の数字となっている。(1位はダイヤモンドバックスのロビー・レイの33.3%)
奪三振率が非常に高いのは例年のとおりだが、今季は与四球率も向上。シーズン全体では2.64、7月の復帰後に限れば2.41となっている。このペースでいけば自己ベストである2014年の3.1を上回り、メジャー移籍後初の2点台となりそうだ。
またこの日の試合では、7月にヤンキースから獲得後、調子を崩していたカルロス・ベルトランが先制ホームランを含む3安打2打点2得点と活躍。同じく7月にブリュワーズから加入したジョナサン・ルクロイも打撃・守備両面で既にダルビッシュらチームメイトからの信頼を勝ち取っている。投手陣でもここまで苦しんでいたデレク・ホランドが復調傾向、故障者リスト入りしていたコルビー・ルイスは復帰間近と、シーズン終盤を迎えメンバーが揃いつつある。
2年連続の地区優勝、そしてダルビッシュ入団前年となる2011年以来のワールドシリーズ進出に向けて、彼ら新加入・復帰の選手たちと共に、ダルビッシュの新スタイルは、チームにとって大きな追い風となるはずだ。
出典:A different-looking Yu Darvish leads Rangers past Mariners by Mark Simon in ESPN on Aug.29