【MLB】田澤、上原……ブルペン陣の充実こそ世界一への近道。年々高まるリリーフ投手の価値
ここ数年、世界一をつかみとったチームの投手陣を見てみると、リリーフ陣の充実があげられる。
2017/01/06
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マーリンズは田澤、カブスは上原を補強
ナショナルリーグ東地区のマイアミ・マーリンズも、今オフ積極的にブルペンの強化に力を入れているチームの1つだ。
2016年シーズン、チーム防御率4.05(リーグ6位)とまずまずの数字を誇ったものの、絶対的エースであったフェルナンデスを失った。サイ・ヤング候補と言われた剛腕の穴を埋めることは容易ではなく、少しでもブルペンの層を厚くし、前述のように比較的早いイニングでリリーフ投手を投入し、チーム全体としての投手力を維持しようという意図が見える。
今オフは、レッドソックスでブルペンを支えた田澤純一、ブラッド・ジーグラーが加入。クローザーのラモス、セットアッパーのフェルプスも健在で、玄人好みの実力派ブルペンが形成された。MLB.comのジョー・フリサロ記者は、マーリンズは『スーパー・ブルペン』を目指していると報じている。
108年ぶりに世界一に輝いたシカゴ・カブスも、ブルペンの再構築に余念がない。チャップマンは去ったものの、上原浩治とウェイド・デービスを補強。両投手共に世界一を経験した実績抜群のリリーフ投手だ。
今シーズンもブルペン陣の充実が、勝敗を左右することになりそうだ。
出典:MLB’s top 10 storylines of 2017, from Indians and Cubs to the World Baseball Classic By:TOM VERDUCCI