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【MLB】ダルビッシュは炎上したのか。最大の武器を奪われた「すべる球」の存在とは?

 ヒューストン・アストロズが1日(日本時間2日)、敵地で行われたワールドシリーズ第7戦でロサンゼルス・ドジャースを5-1で破り、球団史上初の世界一に輝いた。ドジャースのダルビッシュ有投手はワールドシリーズで2試合続けて炎上し、チームを世界一に導くことはできなかった。ポストシーズン2勝0敗と好調だったダルビッシュがなぜ突然ワールドシリーズで崩れたのか。その一つの要因として取り上げられているのが、ワールドシリーズ公式球の「すべるボール」だ。

2017/11/03

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ワールドシリーズ公式球、スライダーは厳しい?

 10月29日に『スポーツ・イラストレイテッド』は「歴史的な本塁打率のワールドシリーズはすべるボールのせいかもしれない」と題した記事を掲載。両軍の選手がワールドシリーズのボールがレギュラーシーズンのボールよりもすべり、良いスライダーを投げるのは難しいと文句を言っていると報じている。
 
 また、同記事ではドジャースのハニーカット投手コーチが第3戦に投げたダルビッシュについて「有は違いに気づいていた。彼は私にボールがとてもすべること、そしてすべりすぎるためにスライダーを投げるのが難しくなっていることを言ってきた。前と同じようにスライダーを投げられなかったんだ」とコメントしたと紹介している。
 
 スライダーはダルビッシュの武器だ。第3戦ではダルビッシュは14個のスライダーを投げて、ひとつも空振りが奪えなかったという。これは今季先発した34試合で初の出来事で、ドジャース移籍後の被打率が.109のスライダーを使えなかったのが痛かったと分析されている。
 
 一方でダルビッシュも自身のツイッターでボールの違いについて、「投げ方やリリースの微調整で対処は可能です」としながらも、「昨日ブルペンでワールドシリーズのボールを使って投げましたがやはりスライダーは難しいですね。カーブはなんとかなりますが。ここにきてガラッと変わっちゃうとか本当にあり得ないです」と不満を語っていた。

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