「投手がダメだから楽しみ」。大谷翔平を迎えるLAの反響とは?
日本球界で歴史的な活躍を見せた大谷翔平が、ロサンゼルス・エンゼルスへの入団を決めた。歴史上でも希少な逸材の入団に地元ロサンゼルスではどのような反響があったのか。現地在住記者が追った。(取材・文:角谷剛【アーバイン】)
2018/03/10
Getty Images
当初は否定的だった二刀流。今は…
さらには、大谷に続いてエンゼルス入りしたオールスター出場経験もあるイアン・キンズラー、ザック・コザート両内野手のシャツなどは見つけることさえ出来ない。未だデビュー前の選手としては大谷の人気は前代未聞であるとも言えよう。
野茂やイチローなど絶大な人気を誇った日本人メジャー選手は過去にもいるが、彼らは入団時にも多少の話題にはなったとは言え、チームの看板選手として認められるようになったのは、公式戦で本格的に活躍し始めた後からのことである。
コアな野球ファンからの評価も悪くない。大谷の日本における投打での活躍は各メディアからの報道でかなりよく知られている。必ずしも日本での成績をそのままメジャーリーグでも挙げるとは思われていないにしても、「全く通用しないだろう」などの否定的な声は聞こえてこない。その意味では、二刀流の試みに多くの評論家が懐疑的であった日本ハムファイターズ入団当時の評価を大きく覆したといえる。