好調ジャイアンツをけん引する青木とパガーン 球宴投票でしのぎを削る同僚対決
ジャイアンツの外野手、青木とパガーンはともに好守のバランスに優れ球宴投票でも上位に付けている。あえて優劣を付けるなら、現在のところ青木が一歩リードと言うべきだろう。
2015/06/02
Getty Images
青木が一歩リード
次に守備力の比較をしている。
Defensively, it is too close to call. Pagan roams the vast reaches of AT&T Park, stealing doubles and triples, while Aoki makes all the plays with smart routes and excellent instincts.
守備面では甲乙つけがたい。パガーンは広いAT&Tパークの外野を駆け巡り、打球が長打になるのを防いでいる。一方、青木は打球を追う際に取るルートに無駄がなく、判断も素晴らしい。
“roam”は「ぶらつく」「放浪する」という意味だが、“roams the vast reaches of AT&T Park”はニュアンスとしては「ただっ広いAT&Tパークの外野を縦横無尽に駆け回る」というものだ。“instinct”は「本能」だが、スカウティングレポートなどで守備力を表現する際によく用いられる。「打球に対するとっさの判断」と言い換えてもいいだろう。守備に関しては、身体能力のパガーンとセンスの青木、といったところだろうか。
走塁に関しては、ともに盗塁が出来、単打で一気に一塁から三塁を陥れることもできるため、互角としている。
この2人の活躍に関しては、ブルース・ボウチー監督も目を細めているようだ。
“Nori and Angel have been doing a great job for us consistently on both sides of the ball,” Bochy said.
「ノリもエンジェルも攻守両面でムラのない良い仕事をしてくれている」とボウチーは目を細めた。
もともと似たタイプの両者だが、青木はスタメンの際は一貫してリードオフマンで、一方パガーンは主砲のハンター・ペンスが故障で出遅れたため3番での起用が多かった。5月下旬のペンス復帰後は、下位に回っている。
メジャー最低クラスの選手を起用した場合に比べてどれだけ勝利に貢献したかを示すセイバー指標のWAR(ここではファングラフズ版)では、青木は1.3でチーム内5位でパガーンは1.0と紹介されている。
この勝負、MLB.comは青木に軍配を上げているが、果たして結果はどうだろう。
出典:”ASG debate : Aoki or Pagan from Giants?”@ MLB.com by Lyle Spencer in May 31st 2015
ベースボールチャンネルのフェイスブックはこちら→
ベースボールチャンネルのツイッターはこちら→