真の名手が勢揃い!MLBフィールディング・バイブル賞が発表 ドジャース・ベリンジャーらが初選出
2019/11/02
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6年連続選出のシモンズの牙城崩れる
ビッグデータなどを基に、その年に守備で活躍した選手を表彰するフィールディング・バイブル賞の受賞者が発表された。米公式サイト『MLB.com』が1日(日本時間2日)、伝えている。
DRS(守備防御点=平均的な野手が守った場合に比べ何失点減らしたか)などのデータを基に守備力が評価され、その年の守備の名手を選出するフィールディング・バイブル賞。2006年に創設されて以来、数々の選手たちが名誉に輝いてきた。
同賞は球団監督による投票ではなく、セイバーメトリクスに長けた有識者らが中心となって選考。両リーグから各ポジションに1人だけ選ばれるなど、ゴールドグラブ賞とは違った賞となっている。
これまでにはイチロー氏が3度(06年、10年~11年)受賞しており、最多受賞記録はロサンゼルス・エンゼルスのアンドルトレン・シモンズ内野手(13年~18年)とセントルイス・カージナルスのヤディアー・モリーナ捕手(07年~10年、12年~13年)の6回となっている。
今季の受賞者は以下の通り
投手:ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス/アストロズ)
捕手:ロベルト・ペレス(インディアンス)
一塁手:マット・オルソン(アスレチックス)
二塁手:コルテン・ウォン(カージナルス)
遊撃手:ニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス)
三塁手:マット・チャップマン(アスレチックス)
左翼手:デビッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス)
中堅手:ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ)
右翼手:コディ・ベリンジャー(ドジャース)
オークランド・アスレチックスからはオルソン、チャップマンの両コーナーが選出。ダイヤモンドバックスからは途中移籍したグレインキーを含めると、今季最多の3人が選出された。また、グレインキー、オルソン、ウォン、チャップマン、ケインの5人は2年連続で受賞。他の4人は初選出となっている。
受賞者の中でも特に注目を集めているのはベリンジャー。今季は従来の一塁手より外野手を務める機会が増えたばかりだが、既に相当な名手にまで成長した。圧倒的な打撃力も持ち合わせており、今回の受賞が自身初のMVP獲得へ影響を与えるかもしれない。
なお、昨季まで6年連続で受賞していたシモンズは惜しくも受賞ならず。高い守備力は相変わらずだったものの、今季は故障によって出場数が大幅に減少。メジャーに定着した13年以来の連続記録が途絶えてしまった。