MLB主砲の定位置とは?イェリッチは「2番」ベリンジャーは「4番」 チーム最多本塁打者を打順別に検証【ナ・リーグ編】
2019年はメジャーリーグで史上最も多くの本塁打が生まれたシーズンとなった。その数、6776本。2017年の6105本を671本も上回る驚異的な数字だった。試合の流れを大きく変えうる本塁打は、当然チームの「主砲」が中心となって積み重ねられたが、彼らはそれぞれどの打順で放物線を描き続けたのだろうか。そして、そこに「傾向」はあるのだろうか。今回は後編として「ナショナル・リーグ」をお伝えする。
2020/03/29
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3番での最多本塁打が多数。1番、2番に置いて得点狙うチームも
ナ・リーグの各チームの最多本塁打選手を追ってみると、打順別で3番として最も多い本塁打を放った選手がレンドーン、ハーパー、スアレスなど6人。1チーム同数の本塁打をマークした選手を含めると、他の打順を圧倒する数となった。
一方で、その中で目立ったのは1番打者のパンチ力。アクーニャ、シュワーバーがそれぞれ1番で最多の本塁打を放ち、特にアクーニャは1番打者としてだけで30本以上、70打点以上と強烈なインパクトを残した。
そして、ア・リーグでも見られた「2番に強打者を置く」ケースはナ・リーグでも見られ、アロンゾやイェリッチはそれぞれメジャー全体でも上位にランクインする本塁打数をマーク。試合を通じて、走者を置いて尚且つ打席数が多くなる2番で可能な限り得点力を伸ばしていくというチームの意図が見て取れる。
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