【プレミア12速報】侍ジャパン、アメリカに惜敗で初黒星 鈴木誠也3出塁、浅村栄斗3適時打もあと一本出ず
2019/11/12
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終始追う展開で重い空気を覆しきれず
<2019世界野球 第2回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本 3-4 アメリカ>(12日、日本:東京ドーム)
「第2回WBSCプレミア12」は12日、スーパーラウンド2日目を迎え、野球日本代表「侍ジャパン」はグループAを2位通過したアメリカ代表と対戦し、終盤まで粘りを見せるも1点差で敗れた。
ラウンド初戦のオーストラリア戦で辛くも勝利した侍ジャパンは、2戦目にメジャーのトッププロスペクト(若手最有望株選手)が揃うアメリカ代表と対戦した。
先発のマウンドを託されたのはアンダースローの好調・高橋礼。しかし、2回と3回にいずれも先頭打者に長打を許しピンチを招くと、いずれも得点に繋げられて2失点を喫する。
一方の打線は、試合直前に変更となったアメリカ先発のマーフィーに対して3回まで無安打と苦しむ。それでも、4回に4番の鈴木誠也がチーム初安打となる三塁打を放つと、この日29歳の誕生日を迎えた6番の浅村栄斗の適時打で1点を返した。
侍ジャパンは5回に2番手の山岡泰輔が1点を失い1-3となったが、6回の攻撃で鈴木が相手エラーで出塁すると、アメリカ3番手のフェイレイゼンから再び浅村が右中間へ適時二塁打を放ち2-3と1点差とした。
試合は終盤に入り、次の1点を取ったのはアメリカだった。7回、回跨ぎで2イニング目となった大野雄大に対して、2番のジョー・アデルが右翼スタンドへソロ本塁打を叩き込み4-2。1点ずつ詰め寄っていた侍ジャパンとしては痛い失点となる。
侍ジャパンは直後の攻撃で1死から外崎修汰の内野安打、不振だった丸佳浩の二塁打で二、三塁と一打同点のチャンスを作るも、途中出場の山田哲人、3番の近藤健介が相次いで凡退し無得点。徐々に追い詰められていく。
しかし8回、諦めない侍打線が繋がる。アメリカ4番手のシールバーから先頭の4番の鈴木が中堅への二塁打で出塁しチャンスメイク。1死となったところでアメリカは5番手にジョーンズをマウンドに送ったが、ここで浅村が左前へこの日3本目となる適時打を放ち3-4とした。
さらに稲葉篤紀監督は浅村に走塁のスペシャリスト周東佑京を代走に起用。周東はすかさず二塁へ今大会5個目の盗塁を決めたが、坂本勇人が空振り三振、會澤翼が右飛に倒れ、三塁まで進んでいた周東をホームに還すことはできなかった。
わずかに1点を追う9回は、アメリカは6番手で登板したオリックス・バファローズ所属のブランドン・ディクソンに対して9番から上位に回る攻撃だったが、3者凡退に封じられて試合終了。侍ジャパンは3-4で今大会初黒星を喫し、スーパーラウンド通算2勝1敗となった。次戦は3勝0敗のメキシコと対戦する。