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セリーグ6球団の通信簿。ずば抜けたチーム不在、来年も混セは続く?【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はセリーグ6球団の今シーズンの投打の成績についてだ。

2015/12/07

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ずば抜けた強さがなかった6球団

 最後に投打の総合力を比較しよう。
 リーグの順位表に、投打の総合指標であるPRとBRの結果をならべてみてみる。

広尾様1207表3

 パリーグとは異なり、投手力が良いチーム、打撃力が良いチームがくっきりと分かれた。
 今季のセリーグは大混戦だったが、絶対的な強者は不在で、持ち味の違うチームが最後まで競り合いを続けたのだ。

 ヤクルトは総合的に投手力の弱さを強力な打線が援護してリーグ制覇。
 反対に巨人は弱い打線を投手力でカバーした。
 阪神は、投打の数字だけで言えば最下位に沈んでもおかしくなかったが、大負けをする一方で接戦を制して3位に滑り込んだ。
 チーム力だけで言えば、広島は2位、3位にいるべきチームだったことがわかる。
 中日は投手力、打撃力ともに突出したものがなかった。
 DeNAは、投手力の脆弱さを打撃力でカバーできなかった。

 こうしてみると、6球団ともに長所と弱点を併せ持っていたことがわかる。今オフの補強次第ではあるが、来季も混戦が続くのではないか。

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