レギュラー組少、育成力が問われるロッテ。平沢大河は高卒野手不在を打破できるか
チームとしては02年の西岡以来となる高卒野手1位指名の平沢大河。近年のロッテの高卒野手指名、レギュラー獲得者はともに12球団最少だ。
2016/02/06
立浪和義氏以来、高卒野手の開幕スタメンとなるか
ロッテファン待望となる久々の大物高卒ルーキーは期待通りの結果を残せるのだろうか。もちろん2015年ドラフト1位で獲得した平沢大河のことだ。
3年夏の甲子園では徹底したマークを受けながらも3本塁打、10打点の活躍を見せ、仙台育英高の決勝進出に貢献。8月末に行われたU-18ワールドカップ日本代表にも選ばれベストナインも受賞した。
特に注目を集めたのがU-18対大学日本代表の練習試合での第一打席、木製バットで田中正義の内角低め153km/hをライト前に完璧に弾き返し、高校No.1内野手の座を不動のものにした。
走攻守ともにそのセンスは高く評価されており、立浪和義(元中日)以来出ていない高卒野手の開幕スタメンを手にするのではないかという声もあがるほどだ(高卒捕手開幕スタメンは2006年に炭谷銀仁朗が51年ぶり。この時の監督は現在ロッテの伊東勤監督だった)。
ロッテが高卒野手を1位指名するのは02年に西岡剛(現阪神)を獲得して以来となる。歴代でも園田善則(66年)、大村三郎(94年、登録名:サブロー)、澤井良輔(95年)、渡辺正人(97年)、西岡に次ぐ6人目だ。
大きな期待のかかる平沢だが、唯一気がかりなのはロッテが獲得した高卒の野手が、西岡以来軒並み結果を出せていない点だ。
00年以降のロッテの高卒野手は以下のとおり(ポジションや名前は入団時のもの)
01年③今江 敏晃(内野手 PL学園) 1411試合 1424安打 打率.284
⑥富永 旭(内野手 春野高) 一軍出場なし
02年①西岡 剛(内野手 大阪桐蔭高) 1013試合 1109安打 打率.290
⑥金澤 岳(捕手 矢板中央高) 155試合 70安打 打率.242
⑧早坂 圭介(内野手 横浜商工) 286試合 75安打 打率.196
04年⑦青松 敬鎔(捕手 上宮太子高) 26試合 9安打 打率.214
06年④細谷 圭(内野手 太田市商) 212試合 56安打 打率.189
07年②佐藤 賢治(外野手 横浜高) 115試合 52安打 打率.207
09年③大嶺 翔太(内野手 八重山商工) 57試合 8安打 打率.163
10年⑤江村 直也(捕手 大阪桐蔭高) 122試合 31安打 打率.176
12年③田村 龍弘(捕手 光星学院) 174試合 74安打 打率.168
14年⑤香月 一也(内野手 大阪桐蔭高) 一軍出場なし
⑦脇本 直人(外野手 健大高崎高) 一軍出場なし
※03年の藤井宏海は、内野手として入団するも投手転向
※06~08年は高校と大学・社会人の分離ドラフト