苦境に立つバレンティンとブランコ。復活の証明へ、スラッガー2人が挑む通算200号
日本球界で実績を残した2人の外国人スラッガーが今季、復活に燃えている。ヤクルトのウラディミール・バレンティンとオリックスのトニ・ブランコだ。
2016/02/08
新外国人の加入で正念場のブランコ
宮崎でキャンプ中のブランコは、オリックスに移籍して2年目のシーズンを迎えている。豪快なスイングと飛距離が魅力も、昨季は怪我や打撃不振で日本でプレーした7年間で最低のシーズンとなってしまった。
52試合の出場で打率.194、9本塁打、24打点と期待を大きく裏切る結果に終わった。しかし、中日、DeNA時代を合わせ日本で目覚しい活躍をみせたブランコだけに、今季の復活を期待しているファンも多いはずだ。
ブランコの日本での7年間の成績は以下の通りとなっている。
中日
2009年 144試合 打率.275 39本塁打 110打点
2010年 134試合 打率.264 32本塁打 86打点
2011年 78試合 打率.248 16本塁打 48打点
2012年 96試合 打率.248 24本塁打 65打点
DeNA
2013年 134試合 打率.333 41本塁打 136打点
2014年 85試合 打率.283 17本塁打 60打点
オリックス
2015年 52試合 打率.194 9本塁打 24打点
09年に中日に入団したブランコは、この年144試合フル出場を果たし、打率.275、39本塁打、110打点という成績を挙げて打点王と本塁打王の2冠を獲得した。
DeNAに移籍した13年は打率.333、136打点を挙げて首位打者と打点王の2冠を獲得。打率は来日して初めて3割台をマークし、出塁率と長打率を足したOPSは1.049と勝負強さを発揮した。本塁打も初の40本以上と量産したが、60発を放ったバレンティンに振り切られ3冠王は逃している。
13年はキャリアハイの成績を挙げた一方、その後14、15年と2年連続で規定打席に到達していない。それでもブランコは「去年の悔しさもあるし、ファンのみなさんに“復活”した姿を見てもらいたい」と今季に懸ける思いは強い。
オリックスは、新外国人のモレルとボグセビックという2人の野手を補強した。
外国人での4番争いが加熱しそうな中で、自分の存在価値をどれだけ示せるか、開幕までに必死のアピールをするしかない。