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【MLB】松井、長谷川、野茂らが古巣で指導者に。野球大国アメリカで浸透する日本野球の遺伝子

長谷川滋利氏が、2月下旬から数日間、古巣エンゼルスのキャンプで臨時コーチを務めた。松井秀喜氏をはじめ、古巣の球団でキャリアを積み上げている選手は多い。

2016/03/10

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メジャーリーグで指導力を発揮した日本人たち

 現役時代の闘志あふれるプレーで「ケンカ四郎」の異名を取った武上四郎氏は、ヤクルト監督を辞任した84年、単身米国へ渡りパドレスの客員コーチに就任した。
 ベンチ入りはしていなかったが、当時弱小チームだったパドレスは快進撃を演じ、何とナショナルリーグ優勝決定シリーズでカブスを下し初優勝。ワールドシリーズ進出を果たした。
 ワールドシリーズでもチームに同行し、同シリーズに参加した最初の日本人関係者として知られている。
 
 帰国後の95年には巨人の打撃コーチに就任。当時若手だった松井秀喜とは大変仲が良く、米国仕込みの打撃理論を語って聞かせた。それが後にニューヨークで花開くことになる。
 千葉ロッテマリーンズなどでコンディショニング・コーチとして名を馳せた立花龍司氏は、ボビー・バレンタイン氏の推薦で97年にメッツのコーチに就任。正式なコーチングスタッフとしてメジャーリーグに加わった最初の日本人となった。
 
 メジャー球団での実績を買われ、今季ボストンレッドソックスにストレングス・コンディショニングコーチとしてヘッドハンティングされたのが百瀬喜与志氏。プロ野球の経験はないが、01年からパイレーツのコンディショニング担当を務めてきた。青年海外協力隊員としてコスタリカで野球の指導に携わり、13年WBCでは優勝したドミニカ共和国をサポートした。
 過去にはコーチ留学という形で、白井一幸氏、山下大輔氏、荒木大輔氏、若菜嘉晴氏、岡崎郁氏らがメジャーやマイナーで指導にあたったこともある。マイナーにはドジャースの石橋史匡コーチら現役日本人コーチもいる。
 
 関わり方は十人十色だが、数多くの日本野球の遺伝子が、確実に野球大国のベースボールに注がれ始めている。

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