オリックス、T-岡田「結果を出すしかない」。チーム浮上へ主砲の決意【どら増田のオリ熱コラム #72】
オリックス浮上なるか。最下位に低迷するも、ここに来てようやく主砲が復調傾向だ。
2016/05/04
今季初の4番T-岡田で3連勝
翌30日のスタメン発表の際、「4番レフトフィールダー、背番号55、T-岡田」とアナウンスされると京セラドームにどよめきが起こった。福良監督は不調のモレルをスタメンから外し、岡田を4番で起用したのだ。この日は4打数無安打と結果を残せなかったが、金子千尋が今季初完封勝利。
翌1日にも4番でスタメン出場すると前述のホームランが飛び出す。8回に自身の不運なエラーもあり、同点に追いつかれてしまったため、ヒーローにはなれなかったが、同級生の安達了一がその裏に勝ち越し打を放ちチームは連勝した。
試合前、岡田は「田口二軍監督からはだいぶ良くなってきているので、自信を持って行ってこいと言われました。ホームランというのは狙って打てるのは年に1、2本くらいなのでしっかり球を捉えていけば自然と出ると思います」と話していたが、ホームランの前の打席で右中間に放ったタイムリーツーベースヒットも完璧に捉えた打球だった。
そしてチームにとっては鬼門の西武プリンスドームで行われた3日の西武戦では、初回に先発野上が投げた2球目のカットボールをバックスクリーンへ運んだ。チームは最終回に西武打線の猛追にあったが、1点差で逃げ切って3連勝。
T-岡田が4番に起用されてから負けなしという状況に福良監督は「ずっと4番で使うかは首脳陣で話し合いながらになるけど、Tはいいバッティングをしてくれた。少しずつ良くなってるね」とコメントした。
投打の柱が活躍して、初めて浮上できる
オリックスは1日の試合を終えて、最下位には変わりないが、西武と同率で5位になった。首位とのゲーム差も6ゲームと、3位以下が団子状態ということもあり昨年ほど離されていない。エース金子千尋が復活し、西やディクソンといった先発陣も復調の兆しがある中、さらにチームの浮上に“主砲”岡田の完全復活は絶対条件だ。
ファンの期待や思いは痛いほどわかっている。
「去年までは怪我との闘いで、試合に出たくても出られなかったんですが、今年は何処も痛いところはないし、試合に出られるのに出られない悔しさを味わいました。もう自分はここ(一軍)で結果を出すしかないんで。結果を出します」