試合に勝って、企画ユニ対決で惨敗した日本ハム。ファン心理をくすぐる限定ユニ全プレ【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#29】
今や企画ユニフォームの来場者全員プレゼントは、営業施策の一環として定着している。
2016/05/16
『鷹の祭典』の衝撃
5月11、12日の東京ドーム2連戦(オリックス戦)で念願の北海道新幹線ユニをついにゲットした。ゴールデンウィークの「WE LOVE HOKKAIDO」シリーズで札幌ドーム入場者に全員プレゼント(以下、全プレ)されたものだ。
これまではテレビ中継を指をくわえて見ていたのだ。正直うらやましかった。実は北海道新幹線開業の3月26日、ファイターズは関東(QVCマリン)で試合をしている。歴史的なお披露目は本拠地北海道ではなく、僕ら在京ファンが見届けたのだった。
それでも全プレは札幌ドームの特権だ。もうね、これをやるとぎっしり満員になる。ちなみに東京ドームのファンクラブ会員プレゼント(つまり全プレではない)は先着3000名というふれ込みで、実際には少し多めに用意されていたようだ。で、2試合とも満員にはならなかった。やっぱり勢いに差がある。
全プレの習慣はいつから日本プロ野球に定着したのだろう。僕のような雑誌世代はマンガ誌の「全プレ」(3号続けてマークを切り取って編集部に送ると、必ず全員プレゼントがもらえる)を懐かしく思い出すが、ここで言うのはスタジアムの入場者全員に「イベント限定ユニ」をプレゼントする商法のことだ。いつ始まったものか定かではないが、僕は福岡ソフトバンクホークスの「鷹の祭典」が嚆矢のように感じる。「鷹の祭典」は年ごとにテーマカラーが変わる。毎年、強烈な原色が選ばれスタンド全体が一色に染まる。それが全プレだと最初に聞いたときは衝撃だった。