プロ初完封勝利の阪神・岩貞祐太、巨人・菅野智之との浅からぬ因縁
阪神の岩貞祐太が27日の巨人戦でプロ初完封勝利。大学入学時は無名だった岩貞は、大学日本代表合宿で菅野らと出会ったことでプロを意識するようになった。
2016/05/28
大学日本代表合宿で出会ったBIG3が意識を変えさせた
そんな大学時代の中で、彼の意識を変えたのが大学2年夏の大学日本代表の合宿だった。
当時の4年生には逸材が顔を揃えていた。特に投手では当時は「BIG3」と騒がれ、のちにプロ入りする野村祐輔(広島)、菅野智之(巨人)、藤岡貴裕(ロッテ)の3人がいたのだった。
大学で頭角を現した岩貞にとって、彼らとプレーする時間が「プロを意識するようになった」と思わせたのだという。
無名の投手から少しずつ階段を上がり、プロまで上り詰めた。
プロ入団後は、1、2年目こそ苦しんだが、こうして結果を残しつつある。
彼が成長していくその過程でプロを意識するきっかけとなった菅野との対戦でプロ初完封を挙げる。なんとも人生とは分からないものだ。努力を積み上げれば、岩貞のように道は拓けていくということなのだろう。
大学時代に、岩貞が語っていた言葉を思い出す。
「プロに入って通用しないことも出てくるかもしれないけど、自分の軸をぶらさず、コツコツ積み重ねたい」
未来の「虎のエース」へ――岩貞を推したくなったのは私だけではあるまい。
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