狙いは球児、西岡、能見ではなく元ドラ1左腕? 糸井FA移籍の人的補償でオリックスが補強すべきポイント
オリックスからFA権を行使していた糸井嘉男外野手が21日、阪神に移籍する旨をオリックスに通達し、同日両球団から発表された。糸井は年俸Bランクと推測されるため、オリックスは、阪神がプロテクトする28人以外の選手から1名を人的補償で獲得することができる。ベースボールチャンネル編集部が予想したプロテクトリストをもとに、オリックスがどの選手を獲得するべきか予想してみた。
2016/11/25
実力ある左腕が豊富な阪神
阪神の投手はベテランの能見篤史や岩田稔など実績のある素晴らしい左腕が多い。
特に注目したいのが、中継ぎとしての実績で申し分ない、榎田大樹である。6年目の榎田は2012年に肘の手術をして以来、先発転向や中継ぎ再転向を繰り返しているが、ここ数年は目立った活躍ができていない。
しかしプロ1年目となる2011年は33ホールド、翌2012年には21ホールドを記録するなど阪神のセットアッパーとして活躍した榎田は、オリックスの補強ポイントと合致するのではないだろうか。
さらに若い選手から選ぶなら今年プロ初勝利を挙げた23歳の島本浩也が挙げられる。真っ直ぐにキレがあり、変化球も多彩な上、今月行われた秋季キャンプで、金本監督から高い評価を受けたと言われており面白い存在だ。
「大物がプロテクトから漏れていたら金額に関係なく獲得する」と球団幹部が発言したとの報道もあるが、現実的に考えると、一昨年から若返りを推進し、昨年オフには怪我を抱えている選手に対して、厳しい評価をしてきた。
そんなチームがベテランの能見や藤川、故障を抱える西岡らがプロテクトから外れても獲得するとは考え難い。補強ポイントをしっかりと見極めた上での即戦力選手が獲得にふさわしいと言えるだろう。