西武、いよいよ動く辻采配。期待の山川も2軍降格…勝負へのシビアな姿勢で上昇なるか【パ第10節展望】
開幕から1カ月が経過したところで、埼玉西武ライオンズの辻発彦監督が動いた。4年目の山川穂高内野手をついに2軍に降格させ、カード頭に新助っ人アレクシス・キャンデラリオ投手を起用する。なかでも今節は、6番以降の打線をどう組み替えてくるのかに注目したい。
2017/05/02
西武の新助っ人“ジャーニーマン”が初先発
4位 ソフトバンク ― 3位 西武 1勝2敗0分 ヤフオクドーム
両者ともに浮上するか、ずるずると沈んでしまうかの瀬戸際だ。福岡ソフトバンクホークスは火水木のゲームを勝ち越している一方、埼玉西武ライオンズはまだ2勝しか挙げていない。今節はどう作用するか。
ソフトバンクの初戦先発は千賀滉大が上がる。昨季の西武戦は2勝1敗と悪くはないが、シーズン終盤は打ち込まれていた印象がある。とはいえ、現在3連勝中で長いイニングも投げられている。しっかり叩いておきたい。2戦目は東浜巨、3戦目はリック・バンデンハークだ。東浜は西武とすでに対戦があり、その時は6回途中4失点で降板している。反省を生かしたい。調子はいい3人だけに、うまく主導権を握れるか。
打線は今宮健太の調子が上がってきた。日本球界に復帰した川崎宗則の存在は心強いが、おかげで三塁手の松田宣浩、4月23日に昇格した二塁手の明石健志の調子が上がってきた。いい相乗効果が生まれている。死球の影響で欠場していた柳田悠岐も復帰との情報もあり、打線は活発になってくる。
西武はいよいよ辻発彦新監督が動きそうだ。これまで我慢して1軍に起用してきた山川穂高をついに2軍に降格させた。これからは勝負にシビアになっていくはずだ。火水木は勝率が悪いだけに、この3連戦は大事にしたい。
初戦の先発は新助っ人外国人のアレクシス・キャンデラリオが初めてマウンドに登る。8カ国のリーグを渡り歩いた、まさに“ジャーニーマン”だ。2戦目は高橋光成、3戦目は十亀剣になるだろう。先発勝利がないローテーションの巡りだけに、何とか勝ち星を挙げたい。
打線は1番の秋山翔吾が絶好調だ。2番の源田壮亮の出塁も良く、浅村栄斗、中村剛也の状態も悪くはない。毎度書いているが、6番以降をどう組むかが注目される。栗山巧のスタメン復帰など、辻監督が2カ月目に入って、どういう采配を振ってくるか楽しみだ。