ロッテ、8連敗で奈落の底へ…。泥沼脱出へ不可欠なエース涌井の爆発力【パ展望第15節】
プロ野球は19日から第14節に入る。千葉ロッテマリーンズは今節、涌井秀章投手、二木康太投手、唐川侑己投手の3投手で首位を走る東北楽天ゴールデンイーグルスに挑みそうだが、楽天打線はどんな対策を練ってくるだろうか。
2017/05/19
楽天は1・2番健在、ウィーラーの調子が上向きに
6位 ロッテ ― 1位 楽天 ZOZOマリン 1勝6敗
8連敗中と苦しい千葉ロッテマリーンズが首位の東北楽天ゴールデンイーグルスをホームに迎える。昨季QVCマリンフィールド(今季からZOZOマリンスタジアム)ではロッテに分があっただけに、楽天にとっても乗り越えたい舞台だ。
ロッテの初戦先発はエースの涌井秀章が上がる。前回登板ではまさかの6被弾を喫し、5回途中で降板した。本人も心中穏やかでないはずだ。前回からリベンジという爆発力に期待したい。2戦目は二木康太、3戦目は唐川侑己と右腕が続く。二木はこれまで好投を続けており、キレのあるストレートとカーブ、フォークのコンビネーションをうまく使いたい。唐川は例年以上にストレートに力があり、ストライクゾーンで勝負できれば、ゲームは作れるはずだ。
打線はつながりを欠いた状態で指揮官の苦労の色もみえる。2戦連発のジミー・パラデスをどこで起用するか注目したい。相手投手は右腕3人で挑んでくるため、左打者の起用が多くなるだろうが、状態のいい伊志嶺翔大や三木亮を我慢強く使いたい。
楽天は初戦の先発に釜田佳直が上がる。前回もロッテ戦に登板し、5回1失点とゲームを作って勝ち投手になっている。今季は突如乱れることはあるが、投げているボールの質は入団してから最高だと見ていい。2戦目は美馬学、3戦目は岸孝之と経験者が控える。美馬はロッテ戦、今季1勝を挙げており、岸はかつてノーヒットノーランを達成したお得意様だ。
打線は、前節の日本ハム戦で15得点と圧勝。左腕も苦にせず大量点を挙げたことは自信につながったはずだ。茂木栄五郎、カルロス・ペゲーロの1、2番コンビが健在で、3番ゼラス・ウィーラーの調子が上向いてきた。銀次、島内宏明、岡島豪郎も調子がいい。ロッテの右投手3人に対して、楽天は左偏重打線をどう組むか楽しみだ。